ダグラス・レイン社(ボトラーズ)
価格帯は大体5000円前後が主流
ヤマヤなど大手酒屋専門店ではよく見かけるが、スーパーではほぼ見かけない。
アマゾン・楽天・メルカリでは大体5000円前後が主流で出品されてる。定価もそのくらいだ。
割安かどうかはあなたが決めればいいことだが、ここでは割安と言っておこう。
普通とクセのいいとこどりウイスキー
まずはストレートでイタダキャス。
香りで初めにくるのは「潮っけ」ガツン。そして少し強めなピート。その後、麦の素朴な甘さが香る。
味わいは、香りそのまま。「塩っけ」「ピートに乗っかった甘さ」。やや、甘さには蜂蜜っぽくフルーツのような甘さも感じる。
余韻は心地よく引いていく。
これは旨い。
ストレートよりロックの方が潮っけが強い。不思議だ。
では続いてロックイタだキャス。
塩っけは強烈。ピートは引っ込み、心地の良い甘さが広がる。
ストレートで言い忘れたが、アルコール感はほぼない。46.8度にもかかわらずだ。
ロックだと、まろやかさが際立つ。美味い海水のような味わい。飲んだことはないが。
ハイボールで感じる潮っけの向こう側の甘さ
最後にハイボールいきやす
塩っけが強い。そして、甘さ。この甘さは、ストレート・ロックでは感じなかった甘さ。
潮っけの向こう側にある甘さ、と今は言っておこう。餅を食べるとき、醤油に砂糖を加える食べ方がある。お互いがお互いの良さを引き立てる食べ方だと思っていた。潮っけの向こう側にある甘さは潮っけと甘さが対となって感じる甘さだと勝手に納得した。
ハイボールも美味い。
メーカーはダグラス・レイン社(ボトラーズ)
ダグラスレイン(Douglas Laing)は、スコットランドの家族経営のウイスキー会社で、特にブレンデッドモルトウイスキーの生産で知られています。1948年にフレッド・ダグラス・レイン(Fred Douglas Laing)によって設立され、現在もその家族が経営を続けている。
スコッチの名産地ごとにモルトをブレンドしたシリーズがおすすめ
ダグラス・レイン社はモルトウイスキーを複数ブレンドした「ブレンデッドモルトウイスキー」が主力商品。
有名なのは以下の通り。いわゆる「リージョナルブレンデッドシリーズ」だ。
ロックアイランド(ROCK ISLAND)
定価は販売店ごとにまちまち。大体6000円前後。5000円で購入できたらラッキー
アイランズのジュラ・アラン・オークニー・アイラの一部蒸留所のモルトのみをブレンデッド
潮っけ・ピート・蜂蜜のような甘さが特徴
厚岸のウイスキーに似た雰囲気
BIG PEAT(ビッグピート)
6000円前後が相場
アイラ島のボウモア、カリラ、アードベック、ポートエレンのモルト原酒をブレンデッド。
まだ飲んだことないので、コメントは控えておくが、名前の通りスモーキーでピートがかなり効いてるそうだ
スカリーワグ(Scallywag)
スペイサイド地方の甘いシェリー樽ウイスキーをブレンド。マッカラン、グレンロセス、モートラック蒸留所のシェリー、バーボン樽で熟成を重ねた原酒を主にブレンデッド。
こちらも飲んだことはないが、蒸留所からして想像はしやすい。さぞ美味いだろう。
こちらも相場は6000円近辺。
エピキュリアン(EPICUREAN)
オーヘントッシャン、グレンチンキーとシークレット蒸留所のモルトをブレデッド。ローランド地方のリージョナルウイスキー。
ローランドの銘柄は飲んだことがない。未知。多くの方がそうであろう。だからこそ、試したくなるボトルだ。
相場は5500円前後。
ティモラス・ビースティー(TIMOROUS BEASTIE)
グレンギリー、グレンゴイン、ダルモア、ブレアアソールなどハイランドのモルトのみをブレンド。
スペイサイドとは異なる華やかなアロマと上質な甘味が楽しめるボトル
相場は4300〜5000円。販売店によって価格のつけられ方に差があり、興味深い。
価格帯は5000円で買えれば一番嬉しいが
安いに越したことはないのは百も承知。しかし、この「ロックアイランド」はそんな安さに目が無い私のような輩を嘲笑うかのように、5000円以下で売っているのを目にしたことがない。運が良ければ、メルカリやヤフオクでロックアイランドの価値を知らない者が5000円以下で出品する可能性はある。なぜなら、あまりメジャーな銘柄ではないからだ。
とはいえ、相場は5500円〜6000円あたりなので、これでもお買い得!と感じるほどのテイスティングだった。
ゴッソサン!
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