
未だに忘れられない、あの強さ(濃さ)
まじめで素直。毛深くて頼れるやつ。とにかく濃い
ロックにした時の変化の幅はすごい。スペイサイド特有の華やかな甘さとその余韻はかくの如し。
ストレートは圧倒的なカスクストレングス

熟したラズベリー・イチジク・蜂蜜を纏ったような甘さ
スパイシーさナッツの香ばしさも感じる
カスクストレングスなので加水はしていないが、アルコールの尖った雰囲気はそこまで気にならない
ロックで思い出したかのように熟した果実
飲み初めはほぼストレートと変わらず濃い
ゆっくりゆっくりとだが深い森に佇む倒木のような雰囲気を感じてくる
熟した果実感ある甘さがその雰囲気にピッタリと合う
ハイボールもいい。だが・・・
瑞々しい果実感が最初の印象
ストレート・ロックで感じた熟した果実感がハイボールで若返った
若返りは一般的に肯定的な印象をもたらすものだが、ことこいつに限ってはその逆だ
あの老齢な果実感が恋しい
それほどまでに恋
ビリー・ウォーカーとグレンアラヒー蒸留所

「ウイスキー界のレジェンド」「ウイスキー復活請負人」の名をもつビリー・ウォーカー
wishy magazineより引用 http://whiskymag.jp/billywalker_stefan_01/
グレンアラヒー蒸留所は1967年に設立されました。
当初はブレンデッドウイスキー用の原酒供給用の蒸留所として稼働していました。
2017年、ベンリアック蒸留所(BenRiach Distillery)グレンドロナック蒸留所(GlenDronach Distillery)グレンガサ蒸留所(Glenglassaugh Distillery)を買収し復活を果たして名を馳せていた、ビリー・ウォーカーがグレンアラヒーディスティラリーズ会社を設立し、グレンアラヒー蒸留所を買収。
ビリー・ウォーカーのグレンアラヒーへのこだわりは語り尽くせぬ
当初の生産能力450万Lを400万Lに落とし、高品質なシングルモルトを生産することに注力。
特筆すべきは発酵時間。
多くの蒸留所は48時間〜96時間だが、アラヒー蒸留所では120〜 150時間を2段階に分けて行なっている。
生産能力が落ちるのはこういった手間暇をかけているためだ。
また、チルフィルター(冷却濾過)を行わない。ノンチルフィルター製法。
外観上の問題を指摘されるかも知れませんが、とにかく冷却濾過はやりたくなかったのです。
引用 同上
一般に樽で熟成されたウイスキーをボトリングする際、冷却した上で樽ないの不純物や沈殿物を浮き上がらせ濾過をする。
そうすることで、いざロックで飲むとき、冷やされてウイスキーが濁るのを防ぐことができる。
それが上記の「外観上の問題」の解決につながっている。※冷却しない「濾過」は行なっている
ビリー・ウォーカーはその問題に多少目をつぶってでも、グレンアラヒーの自然なままの状態を味わってもらうための製法を選択した。
だから「グレンアラヒー10年熟成カスクストレングス バッチ10」は加水なし、ノンチルフィルター、着色料不使用でボトリングしている。
いかがでしたか?今回はここまで!

YouTubeもやっております!是非お越しください!
コメント